1月12日に~消えていくお産、求められるお産~と題して大阪で行われたお産カンファレンスに参加してきました。
もともとは、カンファレンスを主催される方の依頼を受け事前の準備と当日のお手伝いがきっかけだったのですが。
しかし、その主催される方々は「本当のお産」、「自然なお産」、「医療介入をしないお産」というものを目の当たりにされていて、それがいかに素晴らしいものであるか、またすべての子を産む女性に与えられるべきお産であるのに、世の中に知られていないことが多いこと、それを助産師である私たちこそもっと声をあげて伝えていかなければならない、先輩助産師から受け継いでいかなければならないことを発信されていたのでした。演者の方々も今までいろいろなお産に携わってこられた助産師さんで、時代の流れとともに変わりつつあるお産の現状や助産院開設から今までの経緯、助産院でのお産の様子など、写真も取り入れてとってもわかりやすくお話して下さいました。ここでは内容までとてもとても書ききれないのですが、今の私にはぐーっと心の奥深くまで浸透してきて、この気持ちの高揚を書かずにはいられないので、誰かに読んでもらうためにというより今の自分のためにこの場を借りて書いています。
私も産婦人科病棟勤務、診療所勤務をしてきて数多くのお産に立ち会い赤ちゃんを取り上げさせてもらいました。私の中では赤ちゃんが元気に産声をあげ、産婦さんが産んでよかったと思える、いいお産だったねと振り返れたらそれでよしとしていたところがありました。
ですが、それは私の自己満足なだけで「本当のお産」ではなかったのです!
医療行為は必要最小限に、できる限り自然に、産婦さんに寄り添い、不安を和らげ、痛みを和らげられるように、一生懸命、、、やってきた。
それでも、それでも、本当のお産になっていなかったのです。
本当のお産って?
自然なお産=医療介入をしないお産
でも、ただ単にそれだけではなかったんです。
赤ちゃんが生まれたら臍帯を切ります。けれど、助産院では拍動が止まるのを待って切るのです。それは知っていました。
ですが、どうしてそうするのか?拍動が止まるまで5分~50分かかると言われていました。止まるまで待つ、、、待つ、、、
じっと、待って見ていると拍動の止まり方も一気にぴたっと止まるのではなく胎盤に近いところから徐々に止まっていき最後は赤ちゃんのおへその根元で止まるのだそうです。そして、その間にオギャーっと第一啼泣があって肺呼吸しながらもまだ臍帯からも酸素をもらっているのか赤ちゃんの皮膚の色がきれいなピンク色になるんだそうです。
感動しました!
私は今まで赤ちゃんが生まれたらすぐ当たり前のように臍帯を切っていました。助産学校でもそのように習います。
けれど、その行為も自然の過程を途中で医療行為によって断ち切ってしまうことになっていたのではないかと思いました。
こんなこと、今まで携わってきた助産の中で知りえなかったことで、まだまだ知らないことがある。もっともっと奥深いお産のことを知りたいと強く思います。
探るための新たな一歩を踏み出さなければ知らないまま終わってしまうと思います。
今年は巳年でヘビのように脱皮して成長することを決めました。今回の研修会は私にとって予想もしなかったほどの衝撃となり、脱皮するきっかけにしたいです。
長々と私の気持ちに付き合ってくださりありがとうございました。